コブラ・ヴェルデ
自分の中では比較的ドイツ映画というのは守備範囲から外れていて、どうにかしたいものだと思っていて、そんな時紀伊国屋のワゴンセールでみつけたのがこの一本。
”神さえ戸惑う干魃”の中一人の男が立ち上がった、という『北斗の拳』てきオープニング。
粗筋は、19世紀初頭、ブラジル、コブラ・ヴェルデ(クラウス・キンスキー)と呼ばれる山賊がアフリカに渡り、太守にまで上り詰めるが転落するという話し。
まず、キンスキーの個性ありきの映画だが、その個性をもっても変えることの出来ない運命というものを監督のヘルツォークは浮かびあがらせている。
小人や生首、頭蓋骨収集家の国王、南米やアフリカの奇習(テニスのウィリアムス姉妹も真っ青のアマゾネス部隊)といったものも一杯で、楽しめる106分でした。