デジャヴ

 試写があたったので観てきた。
 この『デジャヴ』媒体向けの試写では緘口令が敷かれているそうだ。確かにそうなるだろうなと納得させられた。別につまらないわけではないむしろ面白い部類に入ると思う。
 トニー・スコットは9.11からどれだけイマジネーションを汲み上げるつもりなのだろうか? と『ブラックホーク・ダウン』以降の作品を省みるとそう思わずにはいられない。
 この『デジャヴ』は9.11以降の監視社会をサイバーパンク風に取り扱うのかと思いきや、SF内とはいえ別ジャンルにシフトしてしまう。が、それはシフト後もテロの遺族の願望をストレートに表すもので、テロへのこだわりはむしろ分かりやすくなっている。
 きっかけとなる事件がマルティグラで起きるのもポイント。
PS.あのフェリーの水準でスケバン刑事の海槌麗巳との最終決戦をやって欲しいとも思った。