『叫』&黒沢清ティーチイン

 なかなか観にいけなかった『叫』ようやく観に行ってきた。男性でも水曜千円で黒沢清ティーチイン(質問コーナーみたいなもん)のおまけつき。色々あって危うく上映時間に遅れるところだった。
 ストーリー
 荒廃した埋め立て地を管轄とする署に勤める刑事役所広司は赤い服を着た女の殺人事件を担当。死体から自分の指紋が検出されたことなどから、自分が殺ったのではという疑念にかられる。そして彼の前に被害者の幽霊が現れる。第二の事件が発生医師が自分の息子を殺害、手口が一致したため同一犯とされた。さて、真相はいかに。
 
 『LOFT』より随分分かりやすい作品となっている。相変わらず荒涼とした風景を傷口に塩を塗りこむような撮り方がうまい。『CURE』、『回路』や『アカルイミライ』と同一の世界ともとれる感じがする。オダギリジョーが変異に怖気憑くところが「頑張れ! ライダー」と思ってしまう(バカ)。赤い服の女を薔薇のタトゥーの女と間違えたとか。 

ティーチイン
監督「公開からだいぶ経ってて、しかも平日の夜にこういうことをするのは珍しい」
といいつつ(脱力系で)色々な裏話をしてくださいました
・「幽霊が出てくる時の方法は研究されてきた。でも消える方はパッと消えるか、場面が変わるくらいしかなかった。出た答えが玄関から出て行くだった。」
 その他にも趣向を凝らした幽霊の消え方が多数
・「最近のJホラーの幽霊は無言なので叫ばしてみた」
バンシーみたいなもんかと思ってたが違った……
・犯人の一人が飛び降りるシーンは撮影中におきた事故映像風なものを狙ってみた
などなど