ワールドコン(1)

 ワールドコンSF大会に行ってきたので印象に残ったことを
 まずみなとみらい駅から会場のパシフィコ横浜に行くまでの間に、アニメ調のキャラの描かれた笠を被った外国人の姿を見てワールドコンということを実感する。西洋人には被り笠というのは東洋のイメージが強いんだろうな。メーカーさんは結構良い選択をしたね。あとプロペラ帽の外国人もちらほら。
 受付の後、とりあえずケロロ軍曹の部屋へ、パネラーのお姉さんが瀬名英明が来場に大いに慌て、またコスプレ衣装への生着替えもあり。
 途中で抜けてパット・キャディガンと平山亨のサインを貰う。
 その後テーブルゲームの部屋に行く、シャドウランの魔法サプリ『ストリート・マジック』がJGCで先行発売との情報があったので、もしかしたら……、と思ったがそうはいかず残念。
 次はサイバーパンクの部屋へ待ち時間にパネラーの菊池誠さんにギブスンの新作”Skoop Country”を見せて貰う。新三部作のトレンドハンター・ケイスが主人公。「5行目に朝日ドラフトが出てくるってのが良いよね」と菊池さん。
 他のパネラーは巽孝之にアイリーン・ガン(ギブスンの旧友 彼女によるとギブスンはサイン会ツアーでロンドンにいるそうだ)、「サイバーパンクの女王」ヘレン・ダドロワ(オムニのフィクション部門編集)、とりにてぃさん、小谷真理はロム構造物として登場(箱に白黒写真をはっつけただけ……。どうせなら口のところをくりぬいて、靴下をはめた手で腹話術方式で発言を……、こういうこと言ってると訴えられます)
 アメリカからの二人は「記憶屋ジョニィ」の初稿を見て、面白いけど、濃すぎると忠告したそう。その初稿は手元には無いそうで残念。
アイリーンさんはマイクロソフト初期の社員で作品に「二人のビルへ」と献辞したって。
 続いてローダン夏期講座
 テラノヴァサイクルのまとめ。一言で言うとバリアのサイクルだった。宇宙の秩序の勢力コスモクラートがハイパー物理法則をいじったせいで、日本語版の現在より技術が退歩。そこへ混沌の勢力<反逆者>−近所のハンガイ銀河をまるごと要塞化するための資源銀河として母銀河とアンドロメダを指定(惑星まるごと破砕して資源を持っていく)。テラ以外の星系は制圧される。テラナーは骨董品みたいなテクノロジーを引っ張り出してこれに対抗する。具体的に言うと太陽系全体をバリアで包み込む。何度か攻撃を凌ぐものの、もう防ぎきれないとなった時、サッカーのワールドカップによって高まったテンションが(註 <反逆者>の大攻勢がかけられているなか中継)、バリアに作用し攻撃を阻止。以降『マトリックス』方式で精神エネルギーでバリアを強化(志願とはいえ若干の犠牲者アリ)。
 このバリアをメインで2年間100話引っ張るのもローダンならでは、2400話からようやく反撃にでるかとういうところ。もっともサブの話でアトランが<ソル>でハンガイ銀河に潜入の話もやっていたそうだ。後、このサイクルで今日本語版でテラとルナがメールストロームに飛ばされた理由も明らかになった。
 この企画で2400話をいただく。ありがとうございます。