ローグアサシン

 サンフランシスコ−中華マフィア”トライアド”とヤクザ柳川組(!)が凌ぎを削る中、伝説の殺し屋ローグ(リー・リンチェイ)が両者の間を暗躍する。そして相棒の敵とねらうFBI捜査官(ジェイソン・ステイサム 出世したねえ)。
 『用心棒』のパターンなわけですが、色々なところで捻ってある。確かにストーリーに文句を言いたくなるかもしれない、でもこの程度で憤っていたら、リメイク版『用心棒』で発狂してしまう(かもしれない)ので褒めておくことにしよう。『リーサル・ウェポン4』以来の悪くて強いリンチェイを期待したが、そこらへんは……、でも無表情なところが『ハロウィン』のマイケルっぽかったかな。おなじみトンデモ日本描写は日本本国ではなく、サンフランシスコのヤクザ街(笑)のものなので、観光用の(あちらの)イメージにあわしてあると考えるが吉。
 本筋以外にもキャストや非英語のセリフの字幕が高速で中国語や日本語に切り替わるところは中々面白い。ヤクザの組名がかつての殺しの軍団柳川組となっている点もポイント高し。組長親子役の石橋凌とデヴォン・青木もね。