伯爵夫人

 16-17世紀の処女の生き血の風呂に入った、ハンガリー貴族バートリ・エルジェーベト伯爵夫人の伝記映画。 
 ホラーというより、今TVで流行ってる「教科書には載らない」歴史の真相を再現した作品。彼女と相思相愛だった伯爵を語り部としているので、基本的に残虐行為は資産没収を狙った諸勢力の謀略説をとっている。監督・脚本・主演・プロデューサーを勤めたジュリー・デルピーの思い入れが強すぎた感じがする。
 絵的には生き血風呂がないのは大幅減点。搾血機は出てきたのになあ。
 ただしエルジェーベトの夫の対トルコ戦での首切断や、トルコ兵の死体の山に座って「ハイ、チーズ」ないいシーンもあり。