マックス・ペイン

 試写があたったので。
 エンディング・ロールでの銃撃が凄い、エンディングロールが始まった途端に席を立つ奴がいて、という定番の文句はこの映画に限っては起きないのではないのだろうか。
 
 筋は妻子を殺されたNYPDのはみ出しデカ、マックス・ペイン(マーク・ウォ−ルバーグ……俳優人生の半分くらいはNYPDのデカやってるような気がする)が、新たにオルガ・キュリレンコ殺害の冤罪を着せられる。例によって独自行動をとるマックス。妻が勤めていた製薬会社の戦闘用ドラッグが事件に絡み始め、被験体だった男(『プリズン・ブレイク』で主人公の同房だった人)も登場し話はクライマックスへ。
 
 まあ話としては新味はなく、B級の下位の感じだけど(オルガのカメオっぷりがさらにその印象に拍車をかける)、こういう場合はまたそういう話か……とくさすのでなく、課題曲みたいなもんだと思うようにした今日この頃。
 で、オリジナリティが発揮されてるヴィジュアル面では結構気合が入っている。「何かが空から降ってくる」映画で雪、雨、ドラッグの幻覚、ガラス、灰など色々降ってきて、CG班の腕の見せつけてくれる。
 またマクガフィンである超強力版ヒロポンの扱いが、ドラッグは「ダメ、ゼッタイ」じゃ無くって打てば打っただけのことがある、というところが好感が持てた。服用したら『ウォッチメン』のオジマンディアスに後一歩のレベルまでに達している。
 
 後、オープニングは『サンセット大通り』で最後は『インクレディブル・ハルク』というのがなんとも。