『グラン・トリノ』

 イーストウッド演じるコワルスキが”グラン・トリノ”を盗むべく忍びこんだモン族の少年の接近遭遇する。その時、イーストウッドのM1ガーランドが吊り下げ式照明の笠に触れ、しばらくの間揺れる明かりと闇の中で話しが進む*1
 これアンソニー・マンの『死に物狂い』からの引用*2で、この映画が一時的に明るくなっても、根本的にはノワールなんだなということを表現していた。
 

 もう『文学界』の蓮實重彦 ×阿部和重×青山真治鼎談が全てを言ってくれると思っていたら
 青山真治が、イーストウッドの映画で乗り物の名前がタイトルになるのは『ファイヤーフォックス』以来と『ピンク・キャデラック』を忘れたような発言−確かに忘れたくなるような出来だったし、監督作ではないし−をしていたので少しだけ。

 
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*1:実際にやるとホコリが舞う場合が多い、やっぱりコワルスキは隅々まで磨きあげていたのだ

*2:思いっきり下手にやるとリメイク版『13日の金曜日』になる