トランスフォーマー:リベンジ

 まあ虎の縞は洗っても取れないというか、エメリッヒの出世作スターゲイト」の世界観というか陰謀史観がかなり強く付加された作品となっていた(もちろん「トランスフォーマー」自体にもインセクトロンとかスカイファイヤーとかプリテンダーとか「ビーストウォーズ」とか1stシリーズ以前に地球に到達した機械生命体がいたという設定はあるが……)。さすがはデニケンの国。
 エメ公の思いつきで好きなシーンを取り入れてます感が結構強い。
 「マイノリティ・リポート」みたいな「突撃!となりの晩御飯」や「ターミネーター:サラ・コナー・クロニクル」みたいな美少女ロボ襲撃とか(これ字義通りの意味でのプリテンダーだね)。
 後、チョイ役の名にファスビンダーワイルダーと言ったドイツ語圏出身の監督の名もちらほら。こっちについては先のエメ(スタースクリーム)の好き放題に腹をすえかねたスピルバーグ(メガトロン)が「お前を使ってる理由はアメリカ(軍)の友人ということだけだ! 映画造りの才能については代わりは幾らでも居る! これでも見てやり直せ」と劇中さながらのクンロクをいれながらDVDを渡したものと想像。
  
 後、ジャガーが歴代シリーズの通り超優秀だが……(泣)。
 ギミック的には「トランスフォーマーV」のマルチ戦隊も登場。プリテンダーやトリプルチェンジャー(アストロトレイン、一瞬期待しちゃったよ)、ヘッドマスターが出る日は来るのか?