96時間

 リーアム・ニーソンファムケ・ヤンセンの英国人元夫婦の娘がパリで誘拐された。元凄腕工作員のニーソンが昔取った杵柄で娘を取り戻すためアルバニア系人身売買組織に立ち向かう。
 元諜報員と来たら、リーアム・ニーソンファムケ・ヤンセンだと、昔とった杵柄度は、後者のほうが上って気がしません? ニーソンがセガール拳を振るうのはまあ高位ジェダイということで納得できるけどさ。
 リュック・ベッソン総指揮ということで何かいらんとこでテンポが乱れることを心配していたが、約90分ということでそういうこともなく楽しんで見れた(と思ったら最後の最後で……)。
 異郷の地で近親者が人身売買組織にさらわれるというプロットで、フライシャーの「アシャンティ」を思い出した。この「96時間」も最後の立ち回りが船上ということで、その印象は強くなった。しかし「アシャンティ」では買い手のアラブ系の富豪をオマー・シャリフにして、顔の立つようにしてあったのにこちらではその配慮がない。非情さが際立って良いといえばよいけど。あと誘拐される娘/妻の美人度も脱ぎっぷりも「アシャンティ」のほうが上(←超重要)。 ニーソンのワンマンショーになった分世界が狭かった。