2006-09-02から1日間の記事一覧

歌麿をめぐる五人の女

花魁と田中絹代の二股をかけてしまい、今風にいうと地雷処理に失敗してバッドエンドを迎えてしまう若旦那は、現代を先取りしている!?

噂の女

長さの違う暖簾ごしに見える田中絹代と久我美子。 大谷友右衛門と田中絹代が医院開業の物件をみた帰途の構図は、よく考えついたもんだと素直に感心。あと、この作品と「赤線地帯」の音楽はいつ宇宙人が出てきても分からない雰囲気だった。

赤線地帯

売春宿の経営者、進藤英太郎の売春防止法に対する演説を作品の序盤と終盤で繰り返すことにより、売防法の偽善をつくその理論も偽善にすぎないと指摘するブラックさは良かった。 男を手玉をとる女、若尾文子がとうとうサクセスするのもよし。 (『祇園の姉妹…

溝口特集感想まとめ

日本の美を追求した監督で、なおかつ女性を描いたという前評判から、説教臭い貞女烈婦ばかり見せられたらどうしようと思っていたが、真逆だった。 クレーンによる撮影は私なんかが言うまでもないですね。 溝口健二に「おまえは××(←精神的疾患をあらわすこと…