ストーリーか?シチュエーションか?

高回転サウンドトラック - あるばのTRPG右往左往
逆回転サウンドトラック - あるばのTRPG右往左往
ここであるばさんが「メディアにおけるストーリーに対するシチュエーションの優越」を提唱している。私はこの考えを映画とTRPGにおいては支持する。
 理由を述べさせてもらえば、言うまでもなく、映画の始まりはリミュエールの『ラ・シオタ駅に到着する列車』(1897)であり、観客を熱狂させたものは、”突進してくる機関車”というシチュエーションであり、ストーリーではなかった。
 TRPGは(なかば伝説的なものであるが)ガイギャックスのプレイグループにおける、D&Dのテストプレイの「君たちはダンジョンの前にいる…」から始まった。これもシチュエーションからくる興奮によってDMとプレイヤーを楽しませたものだと思う。
 *1
 映画、TPRGが獲得してきた様々なものを否定する気はないが、原点におけるシチュエーションの重要さを忘れてはならないと思う。

*1:また両者とも「動く写真」や新しいゲームといったものがガジェットとして作用しているのは否めない