風林火山 駿河大乱

 風林火山は第五回「駿河大乱」。前回からひっぱってきた花倉の乱の本番。
 今川家の家督争いは太源雪斎の画策により福島正成側(=花倉側)は孤立し敗北。今回は勘助(内野聖陽)はあんまり役にたってない。それどころか武田信虎を戦場で討ち取る算段がパーになって一瞬「えー!」となる。活躍は寿桂尼を護ったくらいなんだけど、そこで(致命傷らしきものを受けていたとはいえ)味方を盾にする演出がグッド。
 他にも「ミツのおかげでかような物が食える」と厭味を言わせたりしていて従来の大河の主人公との差別化が見て取れる。
 冒頭で勘助に「山本家と縁を切った」と言わせて、残酷な結末を持ってくるのはあざとい。カミーユ並みにヒドイ目にあっとりますな。
 テリー伊藤は演技はアレだったけどマジメにやっていることは伝わってきた(去年の高山とロンブー田村淳も)。
 梅岳(今川義元)と寿桂尼と雪斎を俯瞰で撮った絵を見て坊主が三人……というのは狙ったギャグなのかな。
 北条氏綱・氏康と後の綱成(後の回を見たら別人だった)も少しだけ登場。北条家が見下されているのがヒドイ。