300 その二

 映画とは直接関係ない感想。映画だけで判断した場合、スパルタの王レオニダスとペルシアの王クセルクスでは後者のほうが傑物だと思った。
 レオニダスには戦術眼と個人的武勇しかなく、カリスマもスパルタの一部しか通じず地盤固めもできていない。人物を見る目がない上に無効からやってきた人材も逃している。後はスパルタとギリシャへの盲目てきな執着しかない。
 対してクセルクスはミスらしいミスはスパルタへの使者の人選くらい。確かに戦術的ミスは犯しているが、所詮は回復可能な範囲だし。そもそもスパルタ軍の戦闘力が異常なせいだものなあ。クセクルスは尊大という欠点はあれ、物惜しみをせずスパルタ国内の要所を抱き込みなどぬかりはない。他にも多様な軍を運用し、寛容をむねとするなど帝国の長として申し分ない。そして何より運がいい
(少しネタバレ)。