外套と短剣

 フリッツ・ラングの反ナチスパイ映画。もちろん傑作。大抵の登場人物が簡単に人を殺してしまうところがいい。
 ナチ占領下の街に潜入中の主人公がゲシュタポに拳銃突きつけて、マンションのロビーに連れ込む。隙をついたゲシュタポが反撃して、立ち回り開始と相成るわけですが、この擬斗がクラシカルなプロレスそのもの
 ゲシュタポ、顔面アイアンクロー(フォン・エリックか?)でゴング→主人公、不意を突かれて拳銃を取り落とす、さらに顔面流血、ゲシュタポの指関節をとって脱出成功→しばらく揉み合い→主人公逆水平チョップ、ゲシュタポ、腕関節をとる→主人公倒れる、ゲシュタポストンピングゲシュタポ、拳銃をとろうとするが、乱入したヒロインが蹴飛ばす(主人公側は潜入中のため発砲は避けたい)→ゲシュタポ、さらなる凶器ナイフを取り出すが主人公ネックハンギングで勝利
 そのうち日本版DVDがでればマッドが絶対でるだろう。
 この後、マンションの階段から小さなサッカーボールを落とすことにより、子供がやってくるのを示すのが秀逸。