堕靡泥の星 美少女狩り
各所で絶賛されてるので
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20071202
2007-12-02
シネマヴェーラの鈴木則文特集にダッシュ。
やっぱし大傑作、強姦殺人犯の息子と17歳まで知らず育った青年が、父親殺し、女性を監禁調教など悪の限りを尽くす。
主人公が今みても格好いいってのが貴重。
全面に出てくるモチーフはユダヤ教-キリスト教と反体制。それに劣らず海に関するものも多い。
主人公が養父を殺害するのも荒海だし、そこかしこに海関連のものが出てくる。
特に芸が細かかったのがこのくだり
主人公、マリンルック(階級高め)の幼馴染とデート。その最中に次の獲物のアイドル歌手と遭遇、無礼な態度にむかつく
↓
アイドル歌手の歌番組 アイドルもまたマリンルック(階級低め)
↓
調教されていた秋田の女子高生(日の丸を背負って「青少年の主張」をしたばっかしにこんな目に……)が「我は海の子」を歌っている
ラストシーンも海だったし。
後、友情出演の菅原文太が星桃次郎と言い切ってくれるのも嬉しい。
強姦殺人犯のほうの父親、つまり主人公の実父を追っていた刑事が手口と精液から割り出した血液型(当時の技術の限界)で主人公のヤマを父親のものと誤解するシーンがあった。これ今テレビの「CSI」でやったら
「DNAの何パーセントが一致、! おそらく息子です」
というところでCMへになるな