「バスター・キートンの線路工夫」「バスター・キートン ライズ・アゲイン」

 アテネフランセ文化センターにて
 魔法が失われていく世界を必死に保とうとする魔法使い、という設定のファンタジーを見かける。この映画では映画の魔法を復活させようとしていた。(「ライムライト」から数えても3年)
 バスター・キートンの最晩年の作品。後者は前者のメイキング兼キートンの伝記。
 「カナダへ行こうよ!」の新聞広告をみたキートン(場所は合成画面のロンドン)は居ても立ってもいられずテムズ川に飛び込む。無事大西洋を渡った彼は、何でも入ってる魔法の箱が付いた保線作業車(トロッコみたいな奴)に乗って一路太平洋を目指す。
 大魔法使いキートンがサイレント、カラーと便利になっていくと同時に失われた映画の魔法を呼び起こそうとする。非映画ファンには通じない魔法かもしれないが、作品の中では古き良き世界を成り立たせていた。
 
 「バスター・キートン ライズ・アゲイン」のほうで一族と和解した。とあってあの「悪魔のえじき」カミール・キートン(大姪)とはどうなってたんだろ、と思った。
 
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